セス・ゴーディン ブログ12:Google時代のパーソナルブランディング
Seth Godin’s blog(セス・ゴーディン ブログ)2009年2月28日:Personal branding in the age of Google
A friend advertised on Craigslist for a housekeeper.Three interesting resumes came to the top. She googled each person’s name.
ある友人が、Craigslist* でハウスキーパーを募集したんだ。そうしたら、3人ほどよさそうな人が候補にあがり、それぞれの名前を彼女はGoogleで検索したんだ。The first search turned up a MySpace page. There was a picture of the applicant, drinking beer from a funnel. Under hobbies, the first entry was, “binge drinking.”
最初に候補にあがった人は、その人のMySpace*のページがヒットしたんだ。そこには、応募者の写真があって、ピッチャーに注がれたビールを呑んでいた。趣味の欄には、一番最初に”ビールをガブ飲み”ってあったんだ。The second search turned up a personal blog (a good one, actually). The most recent entry said something like, “I am applying for some menial jobs that are below me, and I’m annoyed by it. I’ll certainly quit the minute I sell a few paintings.”
次に候補にあがった人は、応募者のブログにヒットしたんだ。なかなか良さそうだった。ところが、最新の記事には、”ここに書いたように、今、つまらない仕事に応募しているんだ。そんなことしてる自分にイライラしちゃうよ。自分の絵が何作品か売れたら、そっこう辞めるわ”と書いてあった。And the third? There were only six matches, and the sixth was from the local police department, indicating that the applicant had been arrested for shoplifting two years earlier.
3番目はどうかって? Google検索したら、6つヒットしたんだ。6つ目は、地方警察からのヒットページだったんだ。その人は、2年前に万引きで捕まった応募者だったってわけだ。Three for three.Google never forgets.
3人ともこんなだった。Googleは決して忘れない。Of course, you don’t have to be a drunk, a thief or a bitter failure for this to backfire. Everything you do now ends up in your permanent record. The best plan is to overload Google with a long tail of good stuff and to always act as if you’re on Candid Camera, because you are.
もちろん、君は呑んだくれになる必要はないし、泥棒になることも、ブログに書いたことが裏目にでちゃうような苦い失敗だってする必要はない。今、君がしているすべてのことは、あなたの一生の記録になっていく。ベストなプランは、良好なコンテンツでロングテールによってGoogleにクロールさせることだし、隠しカメラで撮られているかのように常に振舞うことだよ。だって、君はGoogle時代に生きているんだから。
パーソナルブランディングといえば、この本ですかね。
Amazon.co.jp: パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す: ピーター・モントヤ, 本田 直之, ティム・ヴァンディー: 本
ここで書かれていることは、結局は”自分マーケティング”にしか過ぎないと思うのですが、セス・ゴーディンが指摘するようにGoogle時代(ネット時代)のパーソナルブランディングとは、まさに上記のことだと思います。インターネット上の情報発信は、自分マーケティングを補完してくれる存在であると思ってる。
ブログやMySpace、Facebookを単なる愚痴のはきだし先とするか、パーソナルブランディングの一つしてやるかで多くのことが変わってくるだろう。
河野コメント
日本だとmixiやブログが検索対象になるでしょうね。
*Craigslist
USのオンライン広告サイト。いわゆる「三行広告」を取り扱い、不動産情報のほか、求人情報、コンサートや野球などのチケット情報など、特定の都市・地域に限定されたさまざまな情報が掲載されている。日本語版はない。*Myspace
2003年7月に設立されたMySpace社が運営する、世界最大のSNS。とくに音楽に関する機能やコンテンツが充実しており、インディーズバンドだけでなくプロのミュージシャンも利用している。アメリカを中心に1億人を超えるユーザを抱えている。日本語版はソフトバンクが株主のマイスペース株式会社が提供。
MySpaceと並び、世界最大のSNSのひとつ。当初は学生専用のSNSとしてスタートしたが、今では誰でも登録することができる。APIを公開したことで、多くの企業が専用アプリケーションを開発して、一気にメジャーサービスに躍り出た。日本語版は自社で提供。