セス・ゴーディンブログ8:”顧客”というものは、いつも間違ってるものだ

Seth Godin’s blog 2009年2月7日:The customer is always wrong

Richard was telling me that he doesn’t care what his customers think.
自分の顧客が考えてることなんて気にしていないと、リチャードは教えてくれた。

Instead, he writes and creates for himself. If his customers like it, fine. If not, fine.This is the gutsy statement of an artist. I pointed out to him that he’s had a long line of successful books, conferences and consulting gigs. “I don’t care what they think,” he said with a bit of contempt.
リチャードは彼自身のために創作している。それを、リチャードの顧客が好きになってくれるならば素晴らしいことだし、そうじゃなくったって素晴らしいことなんだ。これは、ある成功したアーティストの発言だ。彼は著作シリーズで成功していてカンファレンスやコンサルティングをしていた時に僕は注目してみたんだ。そうしたら、”僕は自分のお客が何を考えてるのかなんて気にしないよ”ってお客のことを軽視する発言を彼はしていたんだ。

Fortunately for Richard, there’s a high correlation between what he likes and what the market likes. The power of his conviction, though, is that instead of being joyful when he runs into a customer who thinks the way he does (and annoyed at those that don’t), he’s comfortable enough with his sense of art and craft and quality that it’s enough. He does it for himself. He actively ignores the market.
幸運なことに、市場が好むものと彼が好むものは一致しているところがある。(略)
彼は、自分のアーティスティックな感性とクオリティを満たせば、満足なのである。彼は市場を無視している。

If you’re strong enough to do that, more power to you. If you do your art and the market rejects you, though, you need to make a choice. If your art has no market, it’s still art. It just might not be a living.
君が同じことをやる意志の強さがあれば、君に権力が必要になるだろう。マーケットに拒まれたとしたら、君は選択しなくてはならない。君の作品にマーケットが存在しないなら、それは単なる”アート”でしかない。

一般からアイデアを募集することと、「紫の牛」を生み出すことで議論したことにつながる。「自己満足」と「自分を満足させるだけのものを創る」というのはイコールではない。

顧客の声を聴くというのは大切なことだけど、まずは自分を満足させられるものを創ることが大事なのかもしれない。ただし、それがリチャードと同様に市場と自分が一致していないと、結局は単なる”アート”になっちゃうんだろうね。

はせれい

マーケター+ジャズシンガー

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