ツイッター企業アカウント調査(2010年9月版)

毎月ツイッターの企業アカウントについて調査をしていこうと思っています。今回は第1回目です(じつは個人のブログで実験的にやったんですけどね)。

調査対象アカウントはtwinaviに掲載されている公認アカウント(調査時点で2,559件)です。

http://twinavi.jp/companies//verified:true/sort:followers/page:1

調査結果

企業アカウントが使用しているクライアントソフト

2,000件を超える企業アカウントに対して、以下の方法で調査を行ないました。

  1. 直近5件のツイートを取得
  2. 各ツイートのsource(使用ツール)を集計
  3. いちばん多いものを採用(同数の場合は直近のものを採用)

その結果が以下になります。

クライアント名 採用企業数 割合
web 1280 50.02%
HootSuite 284 11.10%
twitterfeed 98 3.83%
TweetDeck 86 3.60%
TwitBird 87 3.40%
twittbot.net 62 2.42%
ついっぷる 55 2.15%
API 46 1.80%
Echofon 42 1.64%
CoTweet 37 1.45%

8月末でBASIC認証でのアクセスが禁止になったので一部のクライアントは使えなくなりました。その結果、Web経由の利用が増えてるかと思ったのですが比率は下がってますね。

クライアントとしてはHootSuiteが1位でした。全体の1割を超えています。7月にテスト調査したときもHootSuiteがいちばん多かったですね。

http://hootsuite.com/

データの精度について

なおこのデータの精度について、いくつか説明しておきます。

このように直近5件のツイートのみを対象にした調査方法ではたまたまそのタイミングでRSSからの流し込みの処理が走っていたり、イベントの中継を行なっていたために一時的にUstreamからの投稿になってたり、夜だったために担当者がモバイルでアクセスしていたということもあります。

とくに各アカウントに対する取得タイミングのタイムラグは(APIのアクセス規制がかからないようにかなりゆっくり叩いているため)約16時間くらいありますので、現状では時間帯によっての影響があります。たとえば午前中は担当者がツールでリプライをして、午後は自動ポスト中心の企業が多いと仮定すると、最初の企業と最後の企業では取得タイミング的に偏りが出ます。
(ホワイトリストへの登録は依頼中です)

なので細かく見ると正確性には欠けるのですが、大きくトレンドとして捉える分には問題ないと思います。

気になった点

データを見ていて、いくつか気になった点もありました。

大量アカウント

メディカルリソースのようにアカウントを大量に取得する企業が出てきました。

http://twitter.com/388931_kyoto

メディカルリソースが提供する、薬剤師さん向けの『京都の求人情報』RSSフィードをつぶやくbotです。中の人も時々つぶやきます。

もちろんそれは悪いことではありませんし、Dell(US)も数十個のアカウントを使い分けていますし、情報の種類が異なるのであればメルマガ同様、分けることはいいことだと思います。

http://www.dell.com/twitter

とりあえず取得したものの……

またアカウントを作ったもののまったくツイートしていない企業もありました。

http://twitter.com/ksdenki_web

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フォローしまくり

それから大量にフォローしている企業も気になりました。フォローされている(被フォロー)数に比べて、フォロー数が圧倒的に多い企業は、代理店に入れ知恵されて絨毯爆撃のように適当にフォローしている可能性があります。

フォロー/被フォロー比で3倍以上の企業は14件ありましたし、2倍以上になると75件ありました。もちろんこの数字が大きいから悪質というわけではありません。
ただどういう意図でそれだけのフォローをしているのかは気になりますね。

今後の調査について

来月以降はツイート数、フォロー数、フォロアー数については前月比なども見ていきたいと思っています。頻繁にツイートするとフォロアーが増えているのかも見えてくるかもしれませんしね。

リストの被登録数なども取得を検討していきたいと思います。

今回取得したデータは以下に公開してありますので、自由にご利用ください。

河野

当メディア編集長。コミュニケーション・デザイナー。企画屋。1997年、ニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーターとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COOを務める。ECサイト初となるトラックバックを導入し、また「入荷お知らせメール」などを考案した。また、はてな社との協業による商品の人力検索サービス等をプロデュース。2005年から2007年までシックス・アパート株式会社のマーケティング担当執行役員を務める。2007年から2010年までブックオフオンライン株式会社取締役を務め、サービスの立ち上げ全般のサポートに加え、「オトナ買い」や「デマチメール」などの独自機能を考案した。その後、フリーランスに。2014年から株式会社クラシコムに勤務。現在に至る。「アクティブサポート」や「最愛戦略」の提唱者。個人として「攻城団」と「まんがseek」を企画運営。個人のサイトはsmashmedia

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