shoes別の話。あなたは靴屋です。なぜかあなたは靴の右足だけを10足分、持っています。そしてあなた以外に10人の靴屋がそれぞれ1足ずつ左足だけの靴を持っているとします。

これはマーケティング戦略のテクニックの話です。

10人のライバル靴屋たちは一致団結して「右だけ持っていても売れるわけないんだから、俺たちに安く売れ」とあなたに迫ってきます。たしかに右だけでは売れないし、多少安くてもゴミになるよりマシかもしれません。
原価割れしなければ御の字と、あなたは彼らに靴を売りますか?

あえて不均衡(需給ギャップ)を作る

結論から言うと、これは売るべきではありません。マーケティングを理解した靴屋は自分の持っている10足の靴のうち、ひとつを捨てます。絶対取ってこれないように断崖絶壁から投げ捨てます。あるいは燃やします。

なぜか?

そうすることで自分にイニシアティブを持ってくるのです。そこにあるすべての靴を合わせても、9足分しかセット組みできないので、ライバル10人は余ったひとりになりたくないから、多少値段が高くついてもあなたが持っている右足靴を譲ってくれと言ってきます。

あなたは9足分を例えば1.2倍の価格で売ることで、10足を定価で売ったとき以上の(もちろん10足を定価割れで売ったとき以上の)儲けを手にすることができます。

まあ実際にこういうケースが起こることはそうそうないのですが、プレミアムというものはこういう発想から生まれます。

いかに自分にイニシアティブを持ってくるか、これは重要なポイントなのです。