ツイッター企業アカウント調査(2010年10月版)

毎月恒例のツイッター企業アカウント調査です。今月からは最新ツイートの発言日時も取得するようにしました。

対象アカウントはtwinaviに掲載されている公認アカウント2,773件です。先月が2,559件だったので少し増えてますね。

調査結果

企業アカウントが利用しているクライアントソフト

やはりwebが約半数を占めていますね。先月が50.0%だったので若干下がってはいるものの、それでも48.5%の企業がwebから利用しています。

クライアント名 採用企業数 割合
web 1346 48.5%
HootSuite 320 11.5%
twitterfeed 102 3.7%
TweetDeck 101 3.6%
TwitBird 76 2.7%
ついっぷる 63 2.3%
Echofon 60 2.2%
twittbot.net 55 2.0%
Twitter for iPhone 38 1.4%
CoTweet 31 1.1%

web版のUIがよりリッチになったこともありますので、始めるにはweb版でも十分だと思いますが、ただリプライを通じてやり取りする場合に履歴が参照できないのでぼくはあまりオススメしません。

企業がユーザーと対話する場合に、以前どういうやり取りかをしたかを踏まえずに、前回と同じ案内をすることほど恥ずかしいことはありません。その機械的な対応はマイナスイメージに繋がることを考えれば、履歴管理がいかに大事かはわかっていただけると思います。

上位の順位と比率はだいたい同じですね。2位の「HootSuite」も先月とほぼ同じ(11.1%→11.5%)です。

ぼくが推してた「CoTweet」も先月に引き続き10位です。やり取りした対応履歴も簡単に参照できるので便利なんですけどね。
(日本語化されてないのがハードルに感じられるかもしれませんが、英語が苦手なぼくでも使えるくらい基本的な単語しか使われていないのでたぶん大丈夫だと思いますよ)

企業アカウントの最新ツイート日

今月から最新ツイートの発言日時も取得するようにしました。その結果を並べたのが以下のグラフになります。

10月1日の0時から取得を初めて、すべて取得し終わるまでに約1日かかっているので、24時間程度の誤差はあります。

こうして見てみるとしっかり発言していることがよくわかりますね。まあtwinavi掲載企業だからというのもあるのでしょうが、個人的にはもっと放置されているアカウントが多いのかなと思っていました。

このあたりはクライアントソフトの3位が「twitterfeed」であるように、ブログやニュースリリースからの自動投稿によるものもあるんでしょうけど、それでも活性度が高いように思われませんか?

データの精度について

念のため今月も、このデータの精度について、いくつか説明しておきます。

このように直近5件のツイートのみを対象にした調査方法ではたまたまそのタイミングでRSSからの流し込みの処理が走っていたり、イベントの中継を行なっていたために一時的にUstreamからの投稿になってたり、夜だったために担当者がモバイルでアクセスしていたということもあります。

とくに上述の通り、各アカウントに対する取得タイミングのタイムラグは(APIのアクセス規制がかからないようにかなりゆっくり叩いているため)約20時間くらいありますので(先月は16時間)、現状では時間帯によっての影響があります。たとえば午前中は担当者がツールでリプライをして、午後は自動ポスト中心の企業が多いと仮定すると、最初の企業と最後の企業では取得タイミング的に偏りが出ます。
(ホワイトリストへの登録は依頼したのですがダメでした)

なので細かく見ると正確性には欠けるのですが、大きくトレンドとして捉える分には問題ないと思います。

今後の調査について

ツイート数、フォロー数、フォロアー数の前月比も見ようと思ったのですが、もう少しデータが蓄積されてからにしようと思います。
もっともその時にはExcelでは難しいので、データベースに放り込まないと難しそうですが。

今回取得したデータは以下に公開してありますので、自由にご利用ください。

プロフィールなどが入った詳細な生データはこちらにExcelのファイルで置いてありますので、自由にダウンロードしてください。

河野

当メディア編集長。コミュニケーション・デザイナー。企画屋。1997年、ニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーターとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COOを務める。ECサイト初となるトラックバックを導入し、また「入荷お知らせメール」などを考案した。また、はてな社との協業による商品の人力検索サービス等をプロデュース。2005年から2007年までシックス・アパート株式会社のマーケティング担当執行役員を務める。2007年から2010年までブックオフオンライン株式会社取締役を務め、サービスの立ち上げ全般のサポートに加え、「オトナ買い」や「デマチメール」などの独自機能を考案した。その後、フリーランスに。2014年から株式会社クラシコムに勤務。現在に至る。「アクティブサポート」や「最愛戦略」の提唱者。個人として「攻城団」と「まんがseek」を企画運営。個人のサイトはsmashmedia

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