「デシル分析」の版間の差分
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2010年9月26日 (日) 04:31時点における最新版
概要
顧客分析手法のひとつ。デシル分析とは、全顧客を購入金額の高い順に10等分し、その売上構成比を分析するとともに、自社の売上に貢献している顧客層を把握する顧客分析方法のこと。デシル(Decile)は、ラテン語で十分位数を意味する単語。
提唱者等
不明。
解説
デシル分析とは、顧客を10等分して上位何割のお客様によって、どのくらいの売上が占められているのかを量る手法。優良顧客が自社の売上にどのくらい貢献しているかを見るために利用する。
一般的に商売における売上構成比は「売上の80%は上位20%の顧客が生み出している」となる傾向にあり、これを「80:20の法則」や「パレートの法則」と呼ぶ。
分析手法は簡単で、顧客リストをその購入金額順に並べ、上位から10等分する。上位の1割を「デシル1」と呼び、以降「デシル10」まで分類するだけである。
たとえばデシル3までの上位30%の顧客で売上高の約80%割を占めていることがわかれば、この3割の顧客が離反しないようなプロモーションを展開していけば、売上の8割を安定的に確保できることになる。
そのためDM送付やポイント付与などのコスト負担を伴う販売促進施策をこのグループに集中することで、効率的なマーケティングが有効となる。
注意点
じっさいには「80:20」になるとは限らない。ECでは「70:30」(上位30%の顧客が70%の売上を占める)という傾向が強く、このあたりも扱う商材など業種業態によって差が出る。
また、抽出方法によって有効な結果が取り出せるとは限らない。累計で見れば古い顧客が有利に働くことになり、また直近で見れば偶然性の影響を強く受ける。このため販売促進に使う場合は注意が必要である。