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キャズム理論

2,770 バイト追加, 2010年11月28日 (日) 10:40
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==概要==
ハイテク業界において新製品・新技術を市場に浸透させていく際に見られる、初期市場からメインストリーム市場への移行を阻害する深い溝を「キャズム(Chasm)」と呼び、従来のイノベーター理論における「普及率16%の論理」を否定したマーケティング理論のこと。

==提唱者等==
マーケティング・コンサルタントのジェフリー・A・ムーア(Geoffrey A. Moore)が1991年に、その著書『Crossing the chasm』(日本語訳『キャズム』)で提唱。

==解説==
エベレット・M・ロジャーズが提唱したイノベーター理論では、消費者は「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」の5つの分類される。このうちイノベーターとアーリーアダプターを合わせた層に普及した段階(普及率16%超)で、新技術や新流行は急激に拡がっていくとしており、そのためイノベーターとアーリーアダプターにいかにアピールするかが新製品普及のポイントであるとされてきた(「普及率16%の論理」)。

これに対してムーアは、利用者の行動様式に変化を強いるハイテク製品においては、個々のタイプの間にはクラック(断絶)があると主張した。その中でもとくにアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には「深く大きな溝」があるとし、これをキャズムと呼んだ。
またイノベーターとアーリーアダプターで構成される市場を初期市場、アーリーマジョリティ以降の市場をメインストリーム市場と区分した。

一般にアーリーアダプター層が積極的に新しい技術を採用するのに対して、アーリーマジョリティ層は安定や安心を重視する傾向がある。そのため市場の一部に過ぎないアーリーアダプター層が採用したところで、アーリーマジョリティ層の不安は解消しない。
つまり両者の要求が根本的に異なっており、キャズムを超えて初期市場からメインストリーム市場に移行するためには自社製品の普及段階に応じて、マーケティングアプローチを変える必要があると説いている。

==参考URL==
*[http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/chasm.html キャズム − @IT情報マネジメント用語事典]

==参考書籍==
*キャズム ISBN 978-4798101521

==関連項目==
*[[イノベーター理論]]

==関連マーケティング==
*

[[Category:マーケティング用語集]]

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