ファストマーケティング

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概要

ファストフード、ファストファッションのように、いまを敏速に捉え、それを敏速に体現するマーケティングのこと。

提唱者等

2009年7月にオガワカズヒロ(小川浩氏と小川和也氏によるクリエイティブユニット)が著書『ソーシャルメディアマーケティング』で提唱したとされる。

解説

提唱された著書によると以下のような定義とされている。

ソーシャルメディアマーケティングの戦略と戦術を構築するうえでも有効な Fast Marketing(ファストマーケティング)という概念をここで提唱しておこう。  Fast(ファスト)という言葉は、“速い”という意味でさ まざまな使われ方をしている(リーズナブルという意味も含みつつ)。たとえば、ハンバーガー、ホットドッグ、サンド ウィッチなどを素早くリーズナブルに提供する Fast Food(ファストフード)。最近では同じようなニュアンスで、H & M、Forever 21、Zara のようなファッション販売形態を Fast Fashion(ファストファッション)などと呼ぶ。それに対し、このファストマーケティングという概念は「いまを敏速に捉え、それを敏速に体現するマーケティング」を示す。ここには価格的な安さ、つまりリーズナブルの意は含まない。
ファストマーケティングの実践においては、
1)情報の鮮度 2)計画・実行・評価・改善のサイクルスピード 3)判断・意思決定のスピード
が重要となる。
『ソーシャルメディアマーケティング』(P.77)

また小川浩氏によると、Simple・Speed・Systemの3つのSが重要とのこと。

僕たちは最近ファストマーケティング構想を打ち出しています。大事な事は3つのS。企業の事業伸張のためというシンプルな(Simple)目標のために、誰よりも早くキャッチーな(Speed)ソリューションを考案し、基盤となるテクノロジーと仕組み(System)を提供するというものです。

ファストフードは「安くて(商品が出てくるのが)早い」、ファストファッションは「安くて(流行への対応が)速い」と両社の意味がすでにちがうので、どちらの意味の「ファスト」を継承しているのかがわかりにくくなっていることに加え、共通している低価格については「ここには価格的な安さ、つまりリーズナブルの意は含まない」としているため、余計にわかりにくくなっている。

またファストフード、ファストファッションの共通点として短いサイクルで大量生産・販売することが特徴であるが(そのためファストファッションを展開する各企業は製造小売業=SPAの形態を取っており、それゆえに利益が確保できる)、この部分が曖昧になっていることも混乱の一因になっている。

参考事例

特になし。

関連マーケティング

特になし。

参考書籍

  • ソーシャルメディアマーケティング ISBN 978-4797358353

参考URL

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