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目次
本の情報
- 単行本: 285ページ
- 出版社: 翔泳社 (1999/11)
- 発売日:1999/11
- ISBN 978-4881358054
概要
顧客のパーミションを得ない「土足マーケティング」(ex.テレビCMや勧誘電話、ダイレクトメールなど不特定多数向けの広告)は、もはや時代遅れであり、効果も低い。「パーミションマーケティング」は、顧客に「期待され」「パーソナルに」「適切な」メッセージを相手に届けることで、実際の売上に繋げることが可能になる。
企業と顧客との継続的な関係作りを説いた名著。
読書会実施日
- 2008年11月1日 19:00~
- 渋谷icoccaオフィス
- 第1回マーケティング読書会終わり | smashmedia
- 写真で振り返る第1回マーケティング読書会 | smashmedia
読書会参加者によるまとめ
パーミションマーケティングとは
「期待されて」「パーソナルな」「適切である」情報提供を継続的に行なう関係を顧客と築き、売上に繋げていくマーケティング手法。
最初はわかりやすいインセンティブを提示し、コンタクトを取ることの許諾(パーミション)を得る。その後、電子メールやウェブを利用して顧客と対話し、ギブ&テイクを繰り返しながら、販売機会の頻度を高めていく。
FSP/FFPも広義におけるパーミションマーケティング。
市場シェアよりも顧客シェア、より正確には「財布内シェア」を意識する。
本当のパーミションとは?
「モノを買ったら勝手に(気付かないように狡猾に仕組まれ)登録されるメールマガジン」「ログインしないと解除できないメールマガジン」「10巻を買ったのに『8巻はどうですか?』と薦めてくるレコメンドエンジン」etc.
これらは本当のパーミションではない。上っ面の「許可」ではなく「信頼」が必要で、顧客の期待に応え続けることが最も重要。
結局のところ
「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」(孔子「論語」)の考え方は、マーケティングの基本である。広告屋にはそれがわからんのですよ。
ここ1-2年で流行りの言葉との違い
- 「エンゲージメント(engagement)」「レリバンシー(relevancy)」との違いは?
- 「エンゲージメント」についてはほぼ同義だと思う。「レリバンシー」についてはパーミションマーケティング運用上のキーポイントである「適切である」が相当するので、考え方としては包括されている。
- 「カンバセーショナルマーケティング(Conversational Marketing)」との違いは?
- 顧客と対話するという点では同じだけど、当時はブログやSNSが普及していなかったので見ている部分は違うと思う。というか本当の「カンバセーショナルマーケティング」は企業ブログやブロガーイベントではない(これについては機会があれば)。
読書会参加者のレビュー
- 第1回マーケティング読書会終わり | smashmedia
- パーミッションマーケティング読書会に参加して|WEBMAN---ネットマーケティングコンサルタントへたれSのブログ
- YASの湘南生活: マーケティング読書会
この本を読む前に読んでおいたほうがいい本
- ONE to ONEマーケティング―顧客リレーションシップ戦略 ISBN 978-4478501191
この本を読んだ後に読むといい本
- バイラルマーケティング ISBN 978-4798100050