「コーズマーケティング」の版間の差分
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2011年3月23日 (水) 00:13時点における最新版
概要
コーズマーケティング(Cause marketing)は、特定の商品を購入することが環境保護などの社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーンのこと。単なる慈善活動と異なり、最終的には企業のイメージアップ・収益拡大が目的である。 「コーズリレーティッドマーケティング(Cause-related marketing)」や「社会問題解決型マーケティング」とも呼ばれる。
提唱者等
1981年のアメリカン・エキスプレスによる「自由の女神修復キャンペーン」(クレジットカード利用1回ごとに、1セントを寄付するもの)が元祖とされる。
解説
企業が社会問題や環境問題などへの積極的な取り組みを対外的にアピールすることによって顧客の興味を喚起し、利益の獲得を目指すマーケティング手法。単なる寄付や義援金とは異なり、その活動自体を宣伝としてアピールしたり、消費者の購入金額に連動することで企業自らのブランディングや販促活動として行われる。
社会的貢献とビジネス目標の達成を同時に実現しようという考え方で、近年の事例では、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の重要性を訴えるピンクリボン活動への支援を表明する企業が、自社の商品をピンクに彩り、それが驚異的な売上を記録するといった成功例がある。
コーズマーケティングは、最終的に自社の利益を上げることに主軸を置いており、この点で、社会にとっての利益を考慮して活動すべきとするソーシャルマーケティングとは区別される。
参考事例
- アサヒビール - アサヒスーパードライ1本ごとに1円が主に環境・文化財保護活動に寄付される。
- TBCグループ - エステの特別コース(8,000円)を受けると料金の一部がタンザニアでの植林活動NPOに寄付される
- キリンMCダノンウォーターズ「1L for 10L」 - ボルヴィックの売上の一部がマリ共和国での井戸を作る費用に充てられる。
- メディエイター - 不要PCの寄付によってカンボジアのスラムに住む子どもたちが学校に通う費用に充てられる。(NPO法人かものはしプロジェクト)
- ピンクリボン運動
参考書籍
- 社会的責任のマーケティング—「事業の成功」と「CSR」を両立する ISBN 978-4492555743