「パーミションマーケティング」の版間の差分
(→この本を読む後に読んでおいたほうがいい本) |
|||
1行目: | 1行目: | ||
− | == | + | ==本の情報== |
+ | *単行本: 285ページ | ||
+ | *出版社: 翔泳社 (1999/11) | ||
+ | *発売日:1999/11 | ||
+ | ISBN 978-4881358054 | ||
==概要== | ==概要== | ||
+ | 顧客のパーミションを得ない「土足マーケティング」(ex.テレビCMや勧誘電話、ダイレクトメールなど不特定多数向けの広告)は、もはや時代遅れであり、効果も低い。「パーミションマーケティング」は、顧客に「期待され」「パーソナルに」「適切な」メッセージを相手に届けることで、実際の売上に繋げることが可能になる。 | ||
+ | |||
+ | 企業と顧客との継続的な関係作りを説いた名著。 | ||
==読書会参加者による良かったポイント== | ==読書会参加者による良かったポイント== | ||
+ | |||
+ | ===パーミションマーケティングとは=== | ||
+ | 「期待されて」「パーソナルな」「適切である」情報提供を継続的に行なう関係を顧客と築き、売上に繋げていくマーケティング手法。 | ||
+ | |||
+ | 最初はわかりやすいインセンティブを提示し、コンタクトを取ることの許諾(パーミション)を得る。その後、電子メールやウェブを利用して顧客と対話し、ギブ&テイクを繰り返しながら、販売機会の頻度を高めていく。 | ||
+ | |||
+ | FSP/FFPも広義におけるパーミションマーケティング。 | ||
+ | |||
+ | 市場シェアよりも顧客シェア、より正確には「財布内シェア」を意識する。 | ||
+ | |||
+ | ===本当のパーミションとは?=== | ||
+ | 「モノを買ったら勝手に(気付かないように狡猾に仕組まれ)登録されるメールマガジン」「ログインしないと解除できないメールマガジン」「10巻を買ったのに『8巻はどうですか?』と薦めてくるレコメンドエンジン」etc. | ||
+ | |||
+ | これらは本当のパーミションではない。上っ面の「許可」ではなく「信頼」が必要で、顧客の期待に応え続けることが最も重要。 | ||
+ | |||
+ | ===結局のところ=== | ||
+ | 「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」(孔子「論語」)の考え方は、マーケティングの基本である。広告屋にはそれがわからんのですよ。 | ||
+ | |||
+ | ===ここ1-2年で流行りの言葉との違い=== | ||
+ | 「エンゲージメント(engagement)」「レリバンシー(relevancy)」との違いは? | ||
+ | |||
+ | =>「エンゲージメント」についてはほぼ同義だと思う。「レリバンシー」についてはパーミションマーケティング運用上のキーポイントである「適切である」が相当するので、考え方としては包括されている。 | ||
+ | |||
+ | 「カンバセーショナルマーケティング(Conversational Marketing)」との違いは? | ||
+ | |||
+ | =>顧客と対話するという点では同じだけど、当時はブログやSNSが普及していなかったので見ている部分は違うと思う。というか本当の「カンバセーショナルマーケティング」は企業ブログやブロガーイベントではない(これについては機会があれば)。 | ||
+ | |||
==読書会参加者のレビュー== | ==読書会参加者のレビュー== | ||
− | + | *[http://smashmedia.jp/blog/2008/11/002128.html 第1回マーケティング読書会終わり | smashmedia] | |
+ | *[http://ameblo.jp/webman/entry-10158987115.html パーミッションマーケティング読書会に参加して|WEBMAN---ネットマーケティングコンサルタントへたれSのブログ] | ||
+ | *[http://syounanlife.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-f379.html YASの湘南生活: マーケティング読書会] | ||
==この本を読む前に読んでおいたほうがいい本== | ==この本を読む前に読んでおいたほうがいい本== |
2009年1月20日 (火) 13:36時点における版
目次
本の情報
- 単行本: 285ページ
- 出版社: 翔泳社 (1999/11)
- 発売日:1999/11
ISBN 978-4881358054
概要
顧客のパーミションを得ない「土足マーケティング」(ex.テレビCMや勧誘電話、ダイレクトメールなど不特定多数向けの広告)は、もはや時代遅れであり、効果も低い。「パーミションマーケティング」は、顧客に「期待され」「パーソナルに」「適切な」メッセージを相手に届けることで、実際の売上に繋げることが可能になる。
企業と顧客との継続的な関係作りを説いた名著。
読書会参加者による良かったポイント
パーミションマーケティングとは
「期待されて」「パーソナルな」「適切である」情報提供を継続的に行なう関係を顧客と築き、売上に繋げていくマーケティング手法。
最初はわかりやすいインセンティブを提示し、コンタクトを取ることの許諾(パーミション)を得る。その後、電子メールやウェブを利用して顧客と対話し、ギブ&テイクを繰り返しながら、販売機会の頻度を高めていく。
FSP/FFPも広義におけるパーミションマーケティング。
市場シェアよりも顧客シェア、より正確には「財布内シェア」を意識する。
本当のパーミションとは?
「モノを買ったら勝手に(気付かないように狡猾に仕組まれ)登録されるメールマガジン」「ログインしないと解除できないメールマガジン」「10巻を買ったのに『8巻はどうですか?』と薦めてくるレコメンドエンジン」etc.
これらは本当のパーミションではない。上っ面の「許可」ではなく「信頼」が必要で、顧客の期待に応え続けることが最も重要。
結局のところ
「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」(孔子「論語」)の考え方は、マーケティングの基本である。広告屋にはそれがわからんのですよ。
ここ1-2年で流行りの言葉との違い
「エンゲージメント(engagement)」「レリバンシー(relevancy)」との違いは?
=>「エンゲージメント」についてはほぼ同義だと思う。「レリバンシー」についてはパーミションマーケティング運用上のキーポイントである「適切である」が相当するので、考え方としては包括されている。
「カンバセーショナルマーケティング(Conversational Marketing)」との違いは?
=>顧客と対話するという点では同じだけど、当時はブログやSNSが普及していなかったので見ている部分は違うと思う。というか本当の「カンバセーショナルマーケティング」は企業ブログやブロガーイベントではない(これについては機会があれば)。
読書会参加者のレビュー
- 第1回マーケティング読書会終わり | smashmedia
- パーミッションマーケティング読書会に参加して|WEBMAN---ネットマーケティングコンサルタントへたれSのブログ
- YASの湘南生活: マーケティング読書会
この本を読む前に読んでおいたほうがいい本
この本を読んだ後に読むといい本
- バイラルマーケティング