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(ページの作成: ==概要== 「アイドマ」と呼ばれており、購買行動プロセスを説明するモデルのひとつ。AIDMAでは、消費者が商品を認知してそれを購入...)
 
 
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「アイドマ」と呼ばれており、購買行動プロセスを説明するモデルのひとつ。AIDMAでは、消費者が商品を認知してそれを購入するまでには、以下の5つのプロセスがあるとしている。<br>
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AIDMAは「アイドマ」と読み、購買行動プロセスを説明するモデルのひとつ。
Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲望)→Memory(記憶)→Action(購買)
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AIDMAでは、消費者が商品を認知してそれを購入するまでには、以下の5つのプロセスがあるとしている。
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==提唱者等==
 
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サミュエル・ローランド・ホール(米国、1920年代)
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サミュエル・ローランド・ホール(米国、1920年代)が提唱。
  
 
==解説==
 
==解説==
1920年代に米国で提唱された購買行動プロセスのモデルである。Attentionを認知段階、Interest、DesireおよびMemoryを感情段階、Actionを行動段階と区別する。<br>
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AIDMAは、1920年代に米国で提唱された購買行動プロセスのモデルである。
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プロセスの5段階のうち、Attentionを認知段階、Interest、DesireおよびMemoryを感情段階、Actionを行動段階と区別する。
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===AIDMAモデル===
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Attentionとは、物やサービスについて「CMで見たことがある」「最近流行っている」などを知る段階である。
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「好き」「嫌い」「欲しい」などの気持ちを判断する段階である。つまり、Interestが、消費者が物やサービスに関心を持つ段階。消費者の関心をむけるには、そのためのプロモーションが必要となる。Desireは、物やサービスの価値に共感し、「好き」「欲しい」「使ってみたい」と思う段階。この欲求が強ければ強いほど、Memoryとして記憶に残る。
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そして記憶が呼び起こされると、Actionとして次の行動につながります。これが実際に「買う」「使う」という「行動段階」。
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なお、「M」を Memory(記憶)ではなく、Motivate(動機:購入する動機を持つようになる)と説明するケースもあるが、一般的には Memory で用いられることが大半である。
  
'''認知段階:'''Attentionとは、物やサービスについて「CMで見たことがある」「最近流行っている」などを知る段階である。<br>
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===AIDMAの問題点と他のモデル===
'''感情段階:'''「好き」「嫌い」「欲しい」などの気持ちを判断する段階である。つまり、Interestが、消費者が物やサービスに関心を持つ段階。消費者の関心をむけるには、そのためのプロモーションが必要となる。Desireは、物やサービスの価値に共感し、「好き」「欲しい」「使ってみたい」と思う段階。この欲求が強ければ強いほど、Memoryとして記憶に残る。<br>
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AIDMAはマス・マーケティング時代における購買行動モデルであり、店頭での購買行動などは説明できないとされている。
'''行動段階:'''そして記憶が呼び起こされると、Actionとして次の行動につながります。これが実際に「買う」「使う」という「行動段階」。<br>
 
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なお、「M」を Memory(記憶)ではなく、Motivate(動機:購入する動機を持つようになる)と説明するケースもある(例:グロービス MBA用語集)。<br>
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また、近年では、インターネットが普及し、インターネット検索やネットショッピング、クチコミサイトなどが一般的になり、消費者の購買行動が変わったと言われている。こういったインターネット時代における購買行動プロセスとしては、AISAS(アイサス、電通が提唱)やAISCEAS(アイシーズ、アンヴィコミュニケーションズが提唱)が提唱されている。
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しかし、AIDMAはマス・マーケティング時代における購買行動モデルであり、店頭での購買行動などは説明できないとされている。また、近年では、インターネットが普及し、インターネット検索やネットショッピング、クチコミサイトなどが一般的になり、消費者の購買行動が変わったと言われている。こういったインターネット時代における購買行動プロセスとしては、AISAS(アイサス、電通が提唱)やAISCEAS(アイシーズ、アンヴィコミュニケーションズが提唱)が提唱されている。
 
  
  

2010年10月5日 (火) 07:27時点における最新版

概要

AIDMAは「アイドマ」と読み、購買行動プロセスを説明するモデルのひとつ。

AIDMAでは、消費者が商品を認知してそれを購入するまでには、以下の5つのプロセスがあるとしている。

  1. Attention(注意)
  2. Interest(関心)
  3. Desire(欲望)
  4. Memory(記憶)
  5. Action(購買)

提唱者等

サミュエル・ローランド・ホール(米国、1920年代)が提唱。

解説

AIDMA

AIDMAは、1920年代に米国で提唱された購買行動プロセスのモデルである。

プロセスの5段階のうち、Attentionを認知段階、Interest、DesireおよびMemoryを感情段階、Actionを行動段階と区別する。

AIDMAモデル

認知段階

Attentionとは、物やサービスについて「CMで見たことがある」「最近流行っている」などを知る段階である。

感情段階

「好き」「嫌い」「欲しい」などの気持ちを判断する段階である。つまり、Interestが、消費者が物やサービスに関心を持つ段階。消費者の関心をむけるには、そのためのプロモーションが必要となる。Desireは、物やサービスの価値に共感し、「好き」「欲しい」「使ってみたい」と思う段階。この欲求が強ければ強いほど、Memoryとして記憶に残る。

行動段階

そして記憶が呼び起こされると、Actionとして次の行動につながります。これが実際に「買う」「使う」という「行動段階」。


なお、「M」を Memory(記憶)ではなく、Motivate(動機:購入する動機を持つようになる)と説明するケースもあるが、一般的には Memory で用いられることが大半である。

AIDMAの問題点と他のモデル

AIDMAはマス・マーケティング時代における購買行動モデルであり、店頭での購買行動などは説明できないとされている。

また、近年では、インターネットが普及し、インターネット検索やネットショッピング、クチコミサイトなどが一般的になり、消費者の購買行動が変わったと言われている。こういったインターネット時代における購買行動プロセスとしては、AISAS(アイサス、電通が提唱)やAISCEAS(アイシーズ、アンヴィコミュニケーションズが提唱)が提唱されている。


参考URL

参考書籍

関連項目

関連マーケティング

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