読書会:パーミションマーケティング

2010年7月25日 (日) 01:49時点におけるKouno (トーク | 投稿記録)による版 (新しいページ: '==本の情報== *単行本: 285ページ *出版社: 翔泳社 (1999/11) *発売日:1999/11 *ISBN 978-4881358054 ==概要== 顧客のパーミションを得ない「土...')
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

目次

本の情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 翔泳社 (1999/11)
  • 発売日:1999/11
  • ISBN 978-4881358054

概要

顧客のパーミションを得ない「土足マーケティング」(ex.テレビCMや勧誘電話、ダイレクトメールなど不特定多数向けの広告)は、もはや時代遅れであり、効果も低い。「パーミションマーケティング」は、顧客に「期待され」「パーソナルに」「適切な」メッセージを相手に届けることで、実際の売上に繋げることが可能になる。

企業と顧客との継続的な関係作りを説いた名著。

読書会実施日

読書会参加者によるまとめ

パーミションマーケティングとは

「期待されて」「パーソナルな」「適切である」情報提供を継続的に行なう関係を顧客と築き、売上に繋げていくマーケティング手法。

最初はわかりやすいインセンティブを提示し、コンタクトを取ることの許諾(パーミション)を得る。その後、電子メールやウェブを利用して顧客と対話し、ギブ&テイクを繰り返しながら、販売機会の頻度を高めていく。

FSP/FFPも広義におけるパーミションマーケティング。

市場シェアよりも顧客シェア、より正確には「財布内シェア」を意識する。

本当のパーミションとは?

「モノを買ったら勝手に(気付かないように狡猾に仕組まれ)登録されるメールマガジン」「ログインしないと解除できないメールマガジン」「10巻を買ったのに『8巻はどうですか?』と薦めてくるレコメンドエンジン」etc.

これらは本当のパーミションではない。上っ面の「許可」ではなく「信頼」が必要で、顧客の期待に応え続けることが最も重要。

結局のところ

「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」(孔子「論語」)の考え方は、マーケティングの基本である。広告屋にはそれがわからんのですよ。

ここ1-2年で流行りの言葉との違い

「エンゲージメント(engagement)」「レリバンシー(relevancy)」との違いは?
「エンゲージメント」についてはほぼ同義だと思う。「レリバンシー」についてはパーミションマーケティング運用上のキーポイントである「適切である」が相当するので、考え方としては包括されている。
「カンバセーショナルマーケティング(Conversational Marketing)」との違いは?
顧客と対話するという点では同じだけど、当時はブログやSNSが普及していなかったので見ている部分は違うと思う。というか本当の「カンバセーショナルマーケティング」は企業ブログやブロガーイベントではない(これについては機会があれば)。

読書会参加者のレビュー

この本を読む前に読んでおいたほうがいい本

  • ONE to ONEマーケティング―顧客リレーションシップ戦略 ISBN 978-4478501191

この本を読んだ後に読むといい本

  • バイラルマーケティング ISBN 978-4798100050